人はなぜ怒りに震えるのか

 人はなぜ怒るのでしょうか。これについては、多くの心理学者が答えを出しています。「自分の侵されたくないテリトリーに侵入されたと感じたから」が最も科学的な合理性がある答えです。ちなみに不安は得体のしれない何かが近づいてくるから、恐怖は得体のしれない何かがすぐ近くにいるからだそうです。今回は、怒りに焦点を合わせます。
 話は飛びますが、はるか昔の石器時代のころ、人間は野生動物と至近で暮らしていました。時に狩りの獲物として、時に夜陰に捕食される猛獣として存在していました。ここでは、不意に猛獣に襲われそうになった時を考察します。人は瞬時の二つに一つの選択を迫られます。一つ目は一目散に逃げること、もう一つは戦って敵を倒すか、退散させるかという道です。いずれも体中にパワーをみなぎらせないと生き残れない切迫状況です。特に戦う選択をしたときは力を最大限に絞りださねばなりません。怒りを最高潮に立たせないと食われてしまうかもしれないのです。この時、怒りは最適な反応方法と言えたのです。この「自分の侵されたくないテリトリーに侵入されたと感じた」時、怒りは非常に適切な反応ということができます。ウォルター・ブラッドフォード・キャノン は上記の逃げるか戦うかの二択反応を「闘争・逃走反応」と呼び、人間がストレスに対処する時の自然な反応であることを明らかにしました。太古の昔から人類の遺伝子に組み込まれた反応は現代にも深く刻み付けられました。現代では生きるか死ぬかの状況でないのに、様々なストレスに遭遇する現代人は時に逃げ、時に怒りをもって戦うことを続けています。どう、この苦しい反応を乗り越えることができるのでしょうか。道は必ずあります。私と一緒にカウンセリングの中で克服していきましょう。
参考:鈴木祐「無 最高の状態」クロスメディア・パブリッシング

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Posted by ジェイ・慈英