私は「無い」:無我とは何か その4~孤独社会の到来~

2021年2月、日本では孤独・孤立対策担当大臣が任命されました。世界ではイギリスに続き2例目です。特定非営利法人「あなたのいばしょ」は2022年2月に約3,000人を対象に「コロナ禍での人々の孤独に関する調査」を実施しました。その結果、4割近くの人が孤独を感じており、特に「若者・中年(20~59歳)の人」「男性」「(コロナ前より)暮らし向きが悪くなった人」「(話せる)友人が一人もいない人」が孤独になりやすいことが分かりました。この結果から、社会に内在していた孤独・孤立の問題が顕在化していることが分かります。中でも高齢者の一人暮らしは家族とのコミュニケーションだけでなく、地域社会とのつながりも持ちにくく、結果、「個人的なことを話せる友人が一人もいない」状態になり、孤独が加速、最終的にはそのまま孤独死を迎えるケース(今では61歳時がピークで年々増加中)もありうると考えられています。

 いま、日本社会では急速に少子化、高齢化、非婚化、離婚率の上昇・拡大が進んでいます。少子高齢化は既によく知られていますが、生涯未婚率(2023)は男性が28.25%、女性が17.85%になりました。一方、OECDが2020年に公開した世界の生涯無子率(50歳時点での子のない女性の率)では日本は27パーセントでダントツの一位です。この統計で恐ろしいのは推計で男性の生涯未婚率(27パーセント)と合わせると、既に男性は約40%弱が生涯無子になっていることが分かることです。子のぺ-スでいくとごく近い将来には男性の半分は子を持たない時代が訪れることになります。

 孤独・孤立対策担当大臣が任命されることはまさにタイムリーなのことですが、政府は地域社会とのつながりや行政のサポート拡充を柱に政策をすすめて行っていますが。それで果たして間に合うのでしょうか。ことは日本人の内面にあり、社会の徐々に孤独感・寂寥感が浸透していく時代にあります。私のような心理士であって僧侶でもある立ち位置からこの時代の孤独感を克服する道のりを探っていきたいと思っています。

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Posted by ジェイ・慈英