承認欲求のわなから解放されるには
少し前のベストセラーに「嫌われる勇気」がありました。アドラーという大心理学者の考え方を超わかりやすくまとめてくれていました。僭越ながら、簡潔に言うと人に認められるために生きていれば幸せになることはできない、自分らしい人生は歩めないということです。認められたい欲求についてはさらに、マズローというまた大心理学者が人間の第3段階目の根源的欲求ということで理論付けされています。地位や名誉、注目などを欲しがることは人間として当然のことと思います。しかし、これが強すぎ、達成されないと強い欲求不満を抱いたりや他者へのおもねり、そんたく、対人恐怖など人目を気にしながら生きる人生になっていきます。
逆に、古い話になりますが、太平洋戦争中の日本軍がインパール作戦という無謀作戦を行い、多数の兵士が補給を失い戦死・餓死でおびただしい戦死者を出したことがありました。指揮官は牟田口中将、手柄が欲しいと先輩であり当時の東条秀樹首相に頼み情実で認可されてしまった作戦。(軍内部の指揮命令系統のいびつさも一員ですが‥)たくさんの勲章を得たいがために多くの日本人の命が失われることになったのです。リーダーが承認欲求に走ると、無数の人命が危険にさらされてしまうことも起こるのです。
いずれも多くの人の苦しみを引き起こすものです。どうしたらこの承認欲求のわなから解放されることができるのでしょうか。カウンセリングの中で共に探っていきましょう。
