なぜ、日本人は変わらないことを好むのか。閉塞日本を打破するには?

世界が急速に変化・発展を遂げる中、なぜ日本は停滞を続けているのでしょうか。それには日本人特有の心理的特徴が働いていると思います。それは、変わらないことを良しとする心理、皆と同じことをしていると安心するという心理、新しいことに取り組むことに不安をおぼえる心理と私は考えています。

 実は脳科学ではこれはある程度解明されています。脳内には気分を快適にさせてくれるセロトニンという科学物質が働いていて、この分泌量を左右するのがセロトニントラスポータ遺伝子で、分泌量の多少で3タイプあり、最も分泌量の少ない型の日本人は65%、アメリカ人は32%という結果が明らかになっています。つまり、日本人は生まれつき不安を感じやすい民族なのです。

 これを元にすると、私たちの行動特性や心理特性が読めてきます。政府がマスクを屋外ではつけなくていいと呼びかけてもほとんどの方がつけ続けています。(欧米ではもう皆無に近いのにです。)聞くと「みんながつけているから」と答えが返ってきます。外国の旅行客が日本人は礼儀正しい、すみませんをすぐ言えるし、サービスは感動的、他人を尊重する気持ちが素晴らしいという方が多い一方、日本人自身にはほかの人の目を気にして暮らすので社会が窮屈に感じることがあるという人もいます。かつてアメリカの人類学者R.ベネディクトは,その著《菊と刀》において日本の文化を欧米の〈罪の文化〉に対して〈恥の文化〉であると規定しましたが、これも他人の目を気にする心理の働きと考えると納得できます

 更に、革新系と言われた共産党や社会民主党などは70年以上改正に手が付けられていない日本国憲法の改正に頑として反対しています。(2次大戦後、改正していない国はほぼ稀です)もはや何が革新か保守かわかりません。世界における男女平等度を示すジェンダーギャップ指数調査(2021)では日本は対象153か国中120位で、韓国や中国よりも下位にあります。安定的な皇位継承を実現するために検討課題とされる女系天皇の議論は先延ばしにされ続けています。政界や芸能界では世襲で活躍している方がかなり多いのはご存じと思います。

 これほど、変わらないことを旨とする国は世界でも珍しいと知っておくことは大切と思います。もちろん、すべて変わることがいいとは限りませんし、すべて不安遺伝子のせいと言い切れるものではないと思いますが‥。

 変わらないことは右肩上がりの向上時代ではOKでしたが、停滞時代、更には右肩下がりに陥る時代では社会の硬直、閉塞、悪化を招きかねない危険な選択と考えざるを得ません。

 そんな日本になっても急速な社会変化を成し遂げた時代がありました。いわゆる明治維新です。次回以降、考察していきましょう。

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Posted by ジェイ・慈英