人間は暴力の支配する世界から脱却・進化できるのか?!
ロシアによるウクライナ侵攻が始まって半年が経ちました。ロシア軍の東部からの大撤退が起こっていますが、戦争終結のめどはいまだたっていません。
思えば、人間はこのような暴力による支配の欲求を有史以来持ってきました。悪名高きバイキングの侵攻は8世紀以降ヨーロッパ全土を一時覆いました。イングランドにノルマン朝ができ、ロシアにノブゴルド王国ができ、イタリアには両シチリア王国ができ、フランスにはノルマンディー公国ができました。近世以降も、ポルトガル・スペイン始め、欧米の新大陸及びアフリカの侵略、特に大英帝国による世界の植民地化、英海軍は当時世界最強の海賊で略奪を繰り返しました。そして、19世紀から20世紀初頭には欧米列強により世界はほぼ植民地化されました。わが日本もこれは決して他人事ではありませんでした。
第一次大戦後、被害のすさまじさに国際連盟が作られ、国際協調の下、一時不戦条約が結ばれるなど、戦争の放棄へ潮流が進んだのもつかぬ間、ドイツ、日本によりこれを破る侵略が始まり平和は瓦解しました。第2次大戦後、今度こその世界平和確立に向けて国際連合が誕生しましたが、主義の違いから米ソ対立・冷戦へと陥ります。ソ連崩壊で、対立軸がなくなり、一時ロシアがG8に迎えられるなど平和が達成されたかに思われましたが、そのロシアや中国は力(つまりは暴力)による支配に後戻りしているがごとく見えています。また、北朝鮮は核兵器という最終暴力装置で体制の生き残りを図ろうとエスカレートしています。
それでは日本を含めた欧米諸国更に世界諸国は暴力による支配を脱却できているのでしょうか。実は人間は軍事力という暴力を、経済力・金の力に形を変えさせて人々を支配するシステム・資本主義を発達させていきました。暴力は人々の反発を招き、非効率的極まりないので、社会を安定的に支配し、搾取しやすいように金を生む経済システム確立を目指してきて今に至っていると言えるでしょう。つまり、資本主義に民主主義を融合させて今に至るのです。そこでは、持てる者と持たざる者、勝ち組と負け組の二極化が起きやすいのです。アメリカにその現象は顕著で、トランプ現象に見られるごとく社会分断はむしろ進んでいるのです。ロシア革命が起きたあの状況と根本的には変わっていないのです。
この暴力による支配の問題はロシア・中国・北朝鮮などの一部のみでなく、日本を含めた多くの国々の根本課題と思えるのです。暴力による脅し的支配から、真の人権・平等意識から生まれる自立的個人による調和社会への進化は人間に生まれるのでしょうか。
それには、この世の真理と人間心理を徹底して観察し理解することが欠かせないのですが、次回以降探求していきたいと思います。
